はじめに
記事の引っ越しがまだ完全に終わっていません。
理由は、その引っ越し作業に伴って、過去記事をつい読んでしまう。
そして読めば読むほど書き直したい箇所がわんさか…
結局、全ての記事を読み返し、再読もしつつ引っ越し作業をしています。
その作業を経てアップできたものは
更新記事一覧から
ほかに、
記事ガイド・プロフィールなど
作家別目次
などの目次を置いています。
更新履歴
内容
世紀末の今、130年前の日本を古写真で見つめ直す、画期的な出版!古写真の世界的コレクターワーズウィック氏秘蔵のコレクションを厳選して収録。最新の研究成果をもとに、未発表写真を多数含む460点の貴重な写真で再現する幕末・明治の世界。 (「BOOK」データベースより)
ボリュームのある写真集です。
風景より人物が多かったです。
ほとんどが市井の人、ただし芸妓や役者が中心でしょう。
相撲取りや武家の方もいました。
良く知られた人物では、中島 三郎助のあの写真くらいでしょうか。
当時の人の体つきや、装いをじっくり見る事が出来ますが、幕末の動乱や維新に揺れる雰囲気、明治の文明が開花していく様は、ほとんど感じる事が出来ませんでした。
そして不思議なのは、私に取っては直接知らない曾祖父や曾祖母の時代なのに、なんだか懐かしい気持ちになるのは、やっぱり日本人としての集合的無意識でも働いているのでしょうか。こうやって改めて当時の人の写真を見ると、ますます、130年前ってそう遠くないなという思いが強くなりました。
ご覧の通り、今回の特集は幕末の人々の古写真。
総勢231名の肖像を大名家、倒幕派(薩摩藩、長州藩、土佐藩、その他諸藩)、徳川将軍家、幕閣、幕臣、会津藩士、新選組、その他佐幕派諸藩、天皇・公家、文人・学者、幕末女性、剣客・侠客、外国人、幕末以降明治新政府で活躍した政治家・軍人というカテゴリーに分けて紹介しています。
中身はタレント名鑑のような構成。
写真がメインの特集のため、人物の来歴は少ないものの、生没年や出身地などの定番データに加え、実父、実母、配偶者、菩提寺や墓碑なども分かる範囲で記載されていました。
蜂須賀茂韶、西郷隆盛(肖像画)、桂小五郎、中岡慎太郎、徳川慶勝、勝海舟、西郷頼母、は見開きの巻頭カラー。
坂本龍馬、土方歳三、高杉晋作は、「肖像写真を解読する」という題目で、5〜6ページのカラー特集。各人が被写体となっている数点の写真を、撮影時期や修正などについての考察でした。
大半が、見覚えのあるものでしたが、初見の人物も多かったので、他の読み物もあることを考えれば、1000円は惜しくない値段だと思いました。
また、写真ではその人となりまでは分かりませんが、来歴を読めば、なるほどそう見える!という人物と、まったくそれが噛み合ない人物がいて、なかなか面白かったです。
また、幕末期〜明治初期に撮影したものが多かったためか、かっちり羽織袴かと思いきや、襦袢でなく丸首のシャツが覗いてたり、別の写真集に載っている市井の人々と比べると着物が上等だったり…いろいろと楽しめる特集でした。
おまけ
歴史読本手帳2008がついていました。
マンスリースケジュールに歴史上の人物の誕生日が刷ってあるもの。
また、歴史年表、歴史読本の過去の特集一覧、四十七士名鑑、新選組隊士の墓所一覧などあり。


信長はほとんど登場しません。請われれば戦場でクライアント大満足の仕事を果たし、仕事が終われば女を抱いて田舎でのんびり。「戦国版・できる男」津田監物は、ほっこり和歌山訛りでした。(Kerog*)
種子島から鉄砲を持ち帰った津田監物は、鉄砲傭兵集団を組織した。監物率いる紀州・根来衆は諸国大名から重用され、その名は天下に轟く。永禄5年、新興勢力の最右翼である尾張の織田信長が根来衆に加勢を求めた。以後、監物は信長とともに天下布武の野望に向け、しかしあくまで傭兵として戦場を駆け抜ける。遂に信長最大の敵・本願寺との戦いに挑むが…。戦国の地図を塗り変えた、その波瀾に満ちた生涯。 内容(「BOOK」データベースより)
和歌山県岩出市の根来寺を拠点とした僧衆集団・根来衆。彼らは傭兵なので、金で諸国の大名に雇われては、鉄砲、大筒を担いで戦場に趣く。その根来衆に種子島から火縄銃を持ち帰ったのが津田監物という男。
この作品は、同著の「
鉄砲無頼伝
」続編ということで単行本のタイトルは「続・鉄砲無頼記」だったそうです。
前作では、兄の命を受けた津田監物が、種子島に赴いて火縄銃を持ち帰り、最強の鉄砲集団を作り上げるまでを描いていましたが、今作の監物は50歳も間近。前作でモノにした女海賊「おきた」とのんびり暮らしていましたが、永禄三年に活発化した畿内の戦に雇われ、再び戦場と根来を行ったり来たりの生活が始まります。その同じ頃に桶狭間で今川軍を破った織田信長。その信長から、永禄五年に大量の根来衆を雇い入れたいと申し出があり、監物達は傭兵として信長軍に参加する事になります。
というわけで、文庫化に当たり、「信長の傭兵」と改題した理由も分からなくはないですが、信長はほとんど登場せず。信長に雇われて、美濃攻略から第二次木津川口海戦までが描かれているのですが、それなら彼の目を通した戦が描かれているかというとそうでもなく、監物がおきたに対して信長軍の戦況を説明くさい台詞で語って聞かせるか、地の文で触れるにとどまり、ちょっと物足りない。あくまでも主人公は監物なので、戦国歴史小説というよりは、ひたすら彼の晩年を追いかけた作品という印象でした。
その津田監物ですが、とても不思議な魅力を感じます。
作中での彼は、根来衆鉄砲集団頭領として戦に赴けば、射撃の腕もさることながら、戦況を読み、退き時を誤らず、素晴らしい働きをするのですが、その合間にはおきたを抱き、朝寝に昼寝、魚釣りとのんびり田舎暮らし。そのオンとオフを巧みに使い分ける様がまるで英国人のようなライフスタイルで、時間の使い方がヘタで、必要以上に時間に追われることがある自分には、羨ましい限りです。
また、戦人としては、信長に大名としてのただならぬ政治力と人間的魅力を感じ、思わず彼に肩入れしたり、近隣の同じく鉄砲集団を擁する雑賀衆と敵対することになると、傭兵らしく自分たちのルールに徹したり、この時代にしてはめずらしく、生きることの大切さを知っており、引き際も鮮やかです。こういった部分は、天下取りの野望とはまた異なる彼の信念を感じました。
終盤では、おきたへの深い愛情や人間臭い部分も感じてしまいました。
著者が和歌山県出身という事で、監物たち根来衆の台詞は徹底的にきつーい和歌山訛りです。読みづらさを感じる人もいるでしょうが、私は、友人が同じくきつーい和歌山訛りなので親近感がわき、思わずあったかい気持ちになってしまいました。
この作品の前作。
津田監物が種子島に趣き、火縄銃を根来に持ち帰り、鉄砲集団を作り上げる物語。
根来衆以上に傭兵らしい鉄砲集団、雑賀衆。
この作品の時期は本願寺についていて、敵対する信長に攻められ一度は降伏しますが、この戦が終結すると顕如を迎え入れるなどし、さらに織田派と反織田派で内部分裂を起こします。ところが本能寺の変で信長が没後は、反織田派が主導権を握り、小牧・長久手の戦いでは根来衆と手を組んで秀吉に抵抗して戦います。その結果、秀吉が紀州征伐を行い雑賀衆はほぼ壊滅します(その一方で、逃げ延びた根来衆は関ヶ原では家康に仕えた成瀬正成の配下で活躍)。
その雑賀衆の頭領「雑賀孫一」を扱った作品↓
「
尻啖え孫市」司馬遼太郎
「
戦国鉄砲・傭兵隊―天下人に逆らった紀州雑賀衆
」
五年が経ちました。
春から忙しかった仕事が落ち着いて、事務所移転で復帰したかった仕事も片手間ですが始められそうで、プライベートでも楽しいイベントがいろいろで、すっかり浮かれた気分です。
去年、FC2さんに引っ越してきて、その際に一から出直したようになっていますが、ぼつぼつ書き直した感想もアップできたから記事も増え、またFC2さんの使いやすさに楽しみが増えました。
今年はどんどん過去に読んだ作品の感想を! と、意気込んでいます。引っ越し前の記事の再アップをさくさくとやっていきたいところなんですが、読み直すと書き直したくなって、それでじかんばっかりとっています。あとは日記をいろいろと書いてみようかなとも思ってます。
来年も、楽しい読書ができて、もうちょっと記事が増やせて、ここも続いていたらいいなぁ。
内容
鉄砲は名人、女好きは日本一。スケールの大きい戦国武士のうちでも、とりわけ異彩を放つ雑賀孫市。藤吉郎との奇妙な友情のうちに、紀州雑賀衆の頭目として鉄砲の腕にもの言わせ、無敵の信長にみごと“尻啖(しりくら)わせた”痛快さ!戦国の世を縦横に生きた奇男児の豪快な一生を描く、著者会心の長編。(出版社/著者からの内容紹介)


勝海舟は活躍しません! 推理も鋭くありません! 勝先生はすっかり当て馬という設定がおもしろい! 捕物帖としてよりも、雰囲気を楽しむ作品です。推理を外してくやしがる、心地いい勝先生の強がりを、虎之介と一緒に謹聴賜りたいと思います。(Kerog*)
内容
時は明治初頭。勝海舟は持ち込まれた様々な難事件に、“明治の大頭脳”らしい“安楽椅子探偵”ぶりを発揮して鋭い推理を披露するのだが、さてその首尾は如何に…。戦後文学の旗手・坂口安吾の連作ミステリー。 (「BOOK」データベースより)
この作品の原題は「明治開化 安吾捕物帖」で、それを改題したのがこの作品。しかし、内容はまるで「結城新十郎捕物帖」です。
勝先生は虎之介から事件の概要を聞き、安楽椅子探偵さながらに推理を展開するのですが、最後は新十郎にもっていかれる。このパターンが繰り返されます。しかもその辺りを、作品冒頭に置かれた、著者からの「読者への口上」であらかじめ明示してあります。
そんなネタバレ全開で、ちゃんと楽しめるのかと不安になりますが、大丈夫。事件のトリックまでは明かされていませんから、少ないヒントから、勝先生と一緒に安楽椅子探偵になりきりましょう。
結局のところどうなのかというと、捕物帖としての核の部分、事件そのものや謎解きの行程が、非常にあっさりとしすぎていて、ちょっと読み流してしまう部分もあるのですが、濃いキャラクターと粋な語り口がそれを補っているので、楽しめる事は楽しめます。
また個人的には、自分のイメージにぴったりな勝先生が、ベランメエ調で語ってくれるのが楽しみでもありました。「氷川清話」「勝海舟語録」「海舟座談」を読んだあのまんまのイメージです。
そして、舞踏会や新興宗教といった事件の舞台から、洋行帰りという設定の結城新十郎、勝海舟・山岡鉄舟に剣術を学び流行らない道場を開いている虎之介、鳥羽伏見から上野まで鉄砲隊小隊長として旧幕府と戦っていた薩摩出身の戯作者花廻屋因果という登場人物の濃ゆい来歴などが、時代背景にきっちりと色をつけています。
最後に、解説は
縄田一男さん。村上元三の「加田三七捕物そば屋」とこの作品を並べて書かいています。それを読んで、同じ明治物の「
加田三七捕物そば屋
」もぜひ読んでみたいと思いました。



ファンタジー読まず嫌いさんにもおススメできる。読みやすいのに読み応えあり!大冒険に大活躍ではなくとも、しっかりと地に足がついた人物設定、舞台設定、そして物語の展開は、ぜひシリーズ前作をよみたいと思う。(Kerog*)
内容
30歳の女用心棒バルサを主人公に、人の世界と精霊の世界を描いたハイファンタジー。野間児童文芸賞新人賞・産経児童出版文化賞・ニッポン放送賞・路傍の石文学賞を受賞した作品で、『闇の守り人』『夢の守り人』『神の守り人(来訪編)』『神の守り人(帰還編)』と続く「守り人」シリーズの第1弾。
100年に一度卵を産む精霊〈水の守り手ニュンガ・ロ・イム〉に卵を産みつけられ、〈精霊の守り人〉としての運命を背負わされた新ヨゴ皇国の第二王子チャグム。母妃からチャグムを託された女用心棒バルサは、チャグムに憑いたモノを疎ましく思う父王と、チャグムの身体の中にある卵を食らおうと狙う幻獣ラルンガ、ふたつの死の手から彼を守って逃げることになるのだが・・・
水の守り手とは何なのか? 夏至祭りに隠された秘密とは? 多くの謎を秘めて、物語は人間の住む世界「サグ」と精霊の住む「ナユグ」の問題へと発展していく。精霊世界の存在や先住民族ヤクーの民間伝承など、古代アジアを思わせる世界の記述の細かさ、確かさは、文化人類学者である作者ならでは。
バルサを筆頭に、みずからの運命を呪いながらも逞しく成長していくチャグム、おてんばバアサンの呪術師トロガイ、バルサの幼馴染みのタンダなど、登場人物のキャラクター設定には魅力があふれている。オトナの純愛物語、少年の成長物語としても深い味わいを残す本書は、子どもたちだけのものにしておくには惜しい1冊。(小山由絵 Amazon.co.jp)



マイナー人物にスポットを当て、史実の隙間を埋めた浅田氏のフィクション新選組。
糸里の恋や芹沢暗殺を翳らせるほどに惹き付けられた、吉栄と五郎はんの悲恋。女の強さがはっきりと現れる八木さん家のお内儀には、泣かされた!そしてこんな新八と斎藤を待っていた!しかし、浅田新選組最強は、ブラック沖田!!(Kerog*)
内容
島原の芸妓・糸里は土方歳三に密かに思いを寄せていた。 二人の仲を裂こうとする芹沢鴨には、近藤派の粛清の白刃が迫りつつあった……(出版社/著者からの内容紹介)
運命の糸に操られた男と女、京の闇に死の衣をまとう者たちがさまよう。浅田版新選組。(「BOOK」データベースより)
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